2昭和56年6月に構造規定がどのように強化されたのですか?Q1旧基準の木造住宅は新基準のものと比較して,どれくらい危険なのですか?Q2A1A21-11-21-31-42-12-22-32-42-52-62-73-13-23-34-14-24-35-15-25-35-45-55-65-75-86-16-27-18-19-19-29-310物置物置0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100% 木造建物については,地震や風による力に対して安全であるように,建物に必要な壁量の合理化等が図られました。 木造2階建て住宅の1階部分を例にとると,地震の力に対して安全であるように,新基準は旧基準の約1.4倍の壁量が確保されております。 よって,旧基準で建てられた住宅は,新基準のものより壁量が少なく,地震などの力に対して十分抵抗できないおそれがあります。旧基準 平成28年4月に発生した熊本地震における建物の被害状況を調査したところ,旧基準の木造住宅は新基準のものの約4倍の倒壊・崩壊率であったことが報告されています。 安全安心に暮らすため,また,今後発生することが予測されている首都直下地震等においても建物が倒壊せず,大切な人命が守れるように,耐震診断による耐震性の確認,耐震性がない場合の耐震改修の実施が求められています。新基準約4倍!熊本地震における木造住宅被害割合(%)第7章 防 災 083新基準と比べ旧基準の建物は倒壊・崩壊率軽微・小・中破無被害旧基準新基準倒壊・崩壊大破必要な壁量が増え,バランスよく配置することになりました。玄関居間・キッチン風呂トイレ玄関寝室居間・キッチン風呂トイレ寝室 出典:熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会報告書(国土交通省国土技術政策総合研究所)耐震壁熊本地震における被害※
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